カマキリの意地~秋の終わりに

空気が澄んで空がとても近くなった・・そんなのんきな思いをしながらビーマと庭を歩きました。
日当たりのいいところで何やらこちらに向かって怒っているようなモノが目に留まります。
カマキリの意地~秋の終わりに_c0223112_1754639.jpg

枯れた草むらを良く見ると”カマキリ”があのきれいな緑色からすっかり変わって枯れた茶色の葉っぱの用な色になってこちらをにらんでいる??
そう、まさに、にらんでいました。

子孫を残し、あとわずかな命を終えようとしているようです。
しかしながら、生きている限りは・・・という強い意志がヒシヒシと伝わります。
最期の力を振り絞って向かってくるのです。

「わかった、ここ離れるから・・・」と私。
一時間後行ってみるともうわずかな動き。
翌日行ってみるとすこ~し足を動かしています。
それでも近づくとキッとこちらをにらんだように頭を上げます。
二日後30センチくらい移動してゆっくり足が動いていました。
でも今日の夜の冷え込みでたぶん最期となるでしょう。

「来年はこの庭であなたの子供たちがたくさん遊ぶはず、安心して終っていいからね」と声をかけました。
もう、頭をもたげる元気もないようでした。

北側のヒバの木の下には、今度はきれいな幼虫がいました。
カマキリの意地~秋の終わりに_c0223112_1763136.jpg

あんまりきれいなので思わずパチリ!
どんな蝶になるのかなあ・・と楽しみながら知人に聞きますと「スギドクガ」の幼虫だそう。
灰色の決してきれいとは言えない蛾です。
木戸などによくへばりついている地味な蛾です。
それにしても幼虫は身体中から長いトゲを無数に出してきれいな緑色、ヒバの葉をたくさん食べてそれはそれは透き通るくらいの緑色です。
冬を超すらしいけど、あの灰色になるとは・・・思いたくない!
by chiheisen_stove | 2011-11-17 17:19 | 日々のこと
<< こんな季節になりました 秋の色 >>